休日

この日は夕方から映画を観に池袋に出かける。映画終了後、通りすがった中華料理屋さんで食事。
ということで今日の夕飯

味噌ラーメン・唐揚げ弁当定食(オット)、酸辣湯麺唐揚げ弁当定食(私)

オットはビール、私はハイボールできめる


★映画「キリングショット」(監督:アーロン・ハーヴィー 出演:ブルース・ウィリス、フォレスト・ウィッテカー)鑑賞。<あらすじ>女強盗のテスは、仲間のドーン、カラと供に夜のラスベガスの古びたダイナーにやってくる。マフィアのボス・
メルから、シマを荒らす者の正体を暴くよう依頼されていたテスは、ダイナーの女主人の口を割らせようとするが、奥から現れた
コックのビリーが「お前達を殺せばメルから金が貰える」とライフルをつきつける。そこへ警官姿の謎の男も現れ、現場は三つ巴の
様相を呈し、事態は混乱していく。


時系列をズラした構成、寂びれたダイナーのまったりした空気感、それを打ち破る突然の銃撃戦、ピッチの強盗団のいかにもな描写等、
中盤までの演出はそれなりに嵌っていて、結構面白かったと思う。
しかし、中盤以降は、アクション映画というより、殆ど会話劇へと転じ、たいして面白くもない脚本を、魅力がない俳優が
演じる負のスパイラル状態に陥っていた。会話はつまらないし、緊迫感もないしで、後半は正直退屈した。
全体的にタランティーノの影響を受けているのはよく分かるし、リスペクト丸出しの演出等も微笑ましいのだが、アレはよっぽど
巧い脚本と演技が巧い俳優を巧く演出してこそ成り立つものなのであって、既にその完成形を観ている者にとっては、正直物足りない。
ブルース・ウィリスフォレスト・ウィテカーはさすが。彼らが出ていなければ、映画自体がグダグダになっていたと思う。
この二人にメリットがあったのかは疑問だが。
とはいっても、全体的に12チャン映画っぽい雰囲気が漂う作品で、この監督の資質自体には好感を持った。
次作は、もっともっと12チャンっぽくしてください。




余談だが、我々が「キリングショット」を観た映画館では、直前の回で「バトルシップ」を上映していた。さほど大きくはない
映画館だが、「バトルシップ」はそれなりに人が入っており、家族連れや、小中学生の友達同士で観に来ている客が多い。
出てくる子供達が口々に「面白かったぁ〜」と満面の笑みを浮かべていることに、この日最大の驚きを覚えた。
それほど映画が面白かったのなら、家族や友達と映画を観たこの日は、楽しい思い出として子供達の記憶に残るのではないだろうか。
そして、この子達にとって「映画館に映画を観に行く」という行為は、(基本的に)面白くてワクワクすることなんだという
刷り込みが出来るのではないかと感じた。
個人的には、「バトルシップ」に、そんなに興味を感じてはいなかったのだが、この光景を見て「こういう映画は必要なんだな」
と思わされた。浅野忠信が、どうしてこの映画に出演したのか分からなかったが、その選択は合ってたのかもね。
映画を観た子供は「昔、観た面白い映画に出ていた日本人のおじさん」として、浅野忠信を記憶に刻むだろう。
賞を獲るより、実はそちらの方がよっぽど大切で難しいことだと私は思う。
これを機に、未来の映画ファンに育つといいなあ。と微笑ましい気持ちになりました(笑)。(クーラン)