一人酒

この日もオットは呑み会で夕飯要らず。もちろん一人酒した。
ということでつまみ

  • 枝豆
  • イカの塩辛
  • きつねうどん 日本酒「ひめぜん Dry」できめる

 アルコール度数:10度
先日、宮城県のアンテナショップで買いました。あの一ノ蔵で作ってるお酒。「Dry」と「Sweet」とがありました。
初めて呑みますが、ちょっとビックリです。とにかく物凄くフルーティー。かと言って、酸味が強すぎるわけではなくて、
とにかくフルーティー。日本酒とは思えないほどの口当たりの良さ。甘くないジュースみたいです。こんなの初めて呑んだ。
「Dry」でこれなら「Sweet」はどうなっちゃうんだろう。




★フジテレビノイタミナ枠「UN-GO」鑑賞終了。<あらすじ>坂口安吾の「明治開化 安吾捕物帳」「復員殺人事件」等を原案とし、その設定をアレンジしたオリジナルストーリー。
終戦”を迎えたばかりの近未来の東京。メディア王・海勝麟六(CV:三木眞一郎)は膨大な情報量と優れた頭脳を生かして、
幾多の難事件を解決していた。しかし、実は麟六の推理には裏があり、それを炙り出すのが、自称「最後の名探偵」結城新十郎
(CV:勝地涼)と相棒・因果(CV:豊崎愛生)だった。世間からは「敗戦探偵」と呼ばれる2人は様々な難事件の解決に挑む。


海勝麟六は、通信インフラとその技術を独占、検察庁・警視庁の情報分析顧問も務め、政財界にも通じる最重要人物。
一方、結城新十郎は、類稀な推理力で様々な難事件を解決するも、事件の真相は決して公にはならず、海勝が「推理」した
「美しい結末」が、表向きの真実とされる。舞台は、強大な力により、情報が監視・統制・操作されていることが前提の世界であり、
ネット等の通信網は発達しているが、街を少し歩くと倒壊したビル群が現れる“終戦後の東京”の描写等、このご時世に
こんな世界観を提示してくるあたり、かなり挑戦的な姿勢を感じた。


新十郎の推理に強力な裏付けを与える相棒・因果は、「人ならざる者」であることが早々に明かされ、この作品は「推理を楽しむ」
類のものではないことが分かってくる。新十郎が、真実を知らない世間に「敗戦探偵」と蔑まれても意に介さないのは、
彼の目的が「事件を解決する」ことではないからだ。「事実」は一つしかないが、その事実に関わった人間の数だけ「真実」は
存在する。「真実」とは、その人間の「本質」そのものだ。それを知ることに、新十郎と因果は固執する。事件という事実の陰に
潜む人間の本質。それは、探されなければ、暴かれなければ、知られなければ、存在しないことと同じ。
だから、新十郎は「それをただ探し続ける」ことを、自分の役割としているのだと思う。
自分の「真実」を守るため、偽り、欺き、壊し、愛する。そんな人間の本質が、毎回様々な事件を通して語られ、最後は海勝麟六の
死(笑)を巡って描かれる。しかし、いかんせん1クールなので、深く描き切れなかった点が残念。新十郎と因果の出会い、
ラスボス・別天王との因縁は、劇場版「episode:0 因果論」で描かれているらしいが見ていない。なので、テレビ版だけでは
分からない部分もあり、喰い足りなかった。いっそのこと、映画分も併せて2クールでやってほしかった。


「人が全て賢人聖者になったら、全ての真実を曝け出し、嘘も大義も理想も必要なくなる。でも果たしてそんな日が来るだろうか?
我々に出来ることは少しずつでも向上していくことだ。」最終回、新十郎にある疑惑を指摘された海勝はこう語るが、
「違う。人は堕ちる。自分の本質を曝け出す。美しいものや贅沢を欲っすると同時に、これほどまでに正しさを愛する。
あらゆる悪と同時に正義があるのだ。俺は人を愛したい。その美しさを知りたい。だから人間の本質を暴く」と新十郎は答える。
清濁併せ呑みながら、それでも賢人聖者に近づくように向上したいと言う海勝は、実はとんでもない夢想家なのかとも思う。
彼の娘・梨江(CV:山本希望)が嘘をつけない性質に育っているのは、海勝が自分の言葉を半ば本気で信じているからでは
ないだろうか。自身は欺瞞や矛盾に満ちていることを引き受けながらも、「美しい結末」を好む傾向にあるのが頷ける。
それに対して、「賢さ、愚かさ、善、悪も同時に存在するのが人間」と考えるのが新十郎なのだと思う。
生まれ落ちたときは無垢でも、成長するにつれ、賢さ、愚かさ、善、悪、その他諸々を人は身に付けていく。
それを「堕ちる」というなら、生きることは堕ち続けるということ。でも、それらが混在しているからこそ、人は美しい。
そう考えるのが新十郎なのかな。
「堕ち続ける人間」に対し、「堕ちない知性」として人工知能RAIの風守(CV: 松本まりか)を登場させたことも興味深かった。
初回のラスト、海勝が推理した「美しい結末」について「美しいものを美しく終わらせる。自分には縁がない。堕ち続けている
途中だから」 地下駐車場で梨江にそう告げると、新十郎は光射す出口を目指し登っていく・・・。
今、考えれば、あのシーンには色んな意味が込められていたのかなと思う。


高河ゆんのシャープなキャラデザが好印象。あと、ビックリしたのが新十郎の声を当てたのが、勝地涼さんだったこと。
今まで整った顔の印象が強すぎて、こんなに声がいい人だったとは気付かなかった。アフレコも驚くぐらい巧くて、キャスティング
した人の功績大です。海勝と新十郎の決着がついてないけど、どちらにも共感しているので、第二期は弱めに希望(笑)。
(クーラン)