夕飯

ということで今日の夕飯

  • 塩肉豆腐(豚肉・しめじ・人参・オクラ)
  • じゃこ昆布とピーマンの炒め物(南瓜・玉葱)
  • 茄子のピリ辛和え(プチトマト・ラディッシュ・茗荷・胡瓜)
  • ワカメとじゃが芋の味噌汁


★「IS[アイエス]〜男でも女でもない性〜」第7回鑑賞。<あらすじ>嘘をつくことが苦しくなった春(福田沙紀)は、憲次(井上正大)と距離を置くことにする。そんな中、春は担任に
憲次と噂になっていることを咎められ、ISの件が騒動になったら退学もあり得ると告げられる。一方、美和子(剛力彩芽)は
「もっと娘の気持ちを大事にすべきだった」と言う母・直子の姿に喜び、一緒に買い物に行く約束をするが…。


春は周囲に嘘をついていることが辛くなり、同じISであるしず江に相談する。しず江は、自身の辛い過去を明かし、「そういうことは
嘘ではなく『生きる術』なのだ」と春にアドバイスをする。それでも、春は納得できないようだ。
現実的に考えれば、しず江の言う「生きる術」が今の世の中を渡っていくには一番適していると思う。
ISであることを公にすれば、どうしたって興味本位の視線に晒されることは避けられないだろうし、イジメにだってあうかもしれない。
最悪、担任が言っていたように「体を見たがる」人間だっているだろう。そんな思いまでして公にする必要があるのだろうか?


春の家では、もう一つの問題が起こっていた。妹の夏は、内緒で付き合っていた彼氏を「隠したりせず家に連れてきなさい」
と両親に言われ、「連れてこれるわけがない! お兄ちゃんが恥ずかしいの!」と思わず叫んでしまう。
ただでさえ難しい年頃なのに、家には女性化していく兄がいて、普通に考えておかしくならないわけがないと思う。
両親は春の全てを受け入れサポートするつもりだが、妹も同じとは限らない。両親は夏にまで気が回らなくなっていたのかもしれない。
春も責任を感じて夏に謝るが、妹の悩みは少し違っていた。夏は彼氏のことが本当に好きなので、春のことで嘘をつくのが
辛いのだと打ち明ける。でも、本当のことを言って嫌われたくはないのだと。街で春と会っても、女子高生姿の兄を彼氏に
会わせるわけにはいかず、他人のふりをしてしまう。兄のことも大好きなのに、そんなことをしてしまう自分もイヤだったのだと思う。
自分だけではない。妹にも嘘をつかせている。春の罪悪感は増していく一方だ。


美和子は歩み寄りの姿勢を見せる直子に喜ぶが、やはり直子は変わっていなかった。
美和子を騙して膣形成手術の診察を受けさせようとする。
「手術をすれば『普通の女の子』になれる」という直子に「じゃあ、私は『普通』じゃないの?」と叫ぶ美和子。
「恋愛して、結婚して、出産する。ママの言う「普通の幸せ」は私にはない。だから「ママの普通」を私に押し付けないで!」
しかし、直子は何を考えたのか、「ママが美和子の子供を産んであげる」と言い出す。
母の言葉に呆然とする美和子。自分とは相容れない、それなのに一心に向けられる深すぎる母の愛に絡め捕られ、身動きが
出来なくなっていく。疲れ果てた美和子の顔が哀しい。
美和子は春に「手術を受けることにした」と告げる。 納得はしていない。でも母と向き合うのに疲れてしまった。
手術を受けたらISのことは忘れて、普通の女の子として生きる。そう語る美和子は哀しそうだった。
「春のようになりたかった。太陽みたいな春に憧れていた。」と涙をながす美和子。
自分に対する美和子の想いを春は初めて理解したのではないかと思う。家族でもない、恋人でもない、友達よりも深い美和子の想い。
春が美和子と出会う前から、美和子には春しかいなかったのだ。


春は自分の決意を家族に打ち明ける。「自分がISであることを全校生徒に告白する」
春が背負うリスクを両親も妹も心配するが、「美和子はもう一人の自分。その美和子に『ISであることを公表しても、
堂々と生きていける』と証明したい」と言う春。憲次との恋を心配する母に「全部ってわけにはいかないよね」と涙を流す。
そんな春を全力で支える決意をする家族。つくづく春は恵まれてるなあと思うが、この親に育てられたからこそ、
春は今回の決断に至ったのだと思うし、この家族だからこそ、勇気を出せるのだと思う。でも、あまりにも真っ直ぐな家族なので、
世の中を生きるには、しんどいんじゃないかとも思う。春も無傷ではいられないだろう。
暴走する直子に振り回される美和子も心配。次回に期待。(クーラン)