夕飯

ということで今日の夕飯

  • 麻婆豆腐(豚挽肉・長葱・人参・ししとう)
  • 竹輪と小松菜のゴマポン和え(プチトマト・人参)
  • 食べラーポテトサラダ(ラディッシュ・さやえんどう、細葱)
  • ワカメとエリンギの味噌汁


★「IS[アイエス]〜男でも女でもない性〜」第6回鑑賞。<あらすじ>春(福田沙紀)は美和子(剛力彩芽)から、税理士の乾しず江を紹介される。しず江はISの自助グループ「しずくの会」を
運営していた。しず江自身も春と似たタイプのISであることを聞かされた春は、憲次(井上正大)に恋をしたことはISに多い
『ゆらぎ』と呼ばれるものの影響で、少しも変なことではないと励まされる。そこにやって来た父・賢一(西村雅彦)に、
美和子は春が男子に報われない恋をしていると打ち明けてしまう。


春の初恋はかなり深刻な状況になってしまった。ISの中には、いわゆる「ゆらぎ」と言って、時には男寄り、時には女寄りと
境界線を漂う現象が起こる人もいるらしい。自分の気持は「少しも変なことではない」と肯定され、春も少しだけ気持ちが楽になるが、
一方で、この恋がホルモンバランスに影響される現象と言われても納得出来ない。美和子は春にこのことを教えたかったのだと思う。
ところが、春の想いは覚めるどころか「憲次にだけは体のことを知られたくない」とどんどん思い詰めていく。そんな春を許せない美和子。
「二人の間に隠し事はしない」というルールを守り秘密を打ち明けてくれた春。それは美和子を信じ大切に想ってくれたという証で、
どれだけ嬉しかったかと思う。でも今の春は憲次が好きだから秘密を知られたくないと言う。知られたくないほど彼のことが大切なのだ。
失うものの大きさを自覚する前と後とでは、勇気の重さや恐怖の度合いは違ってくる。それを教えたのが、自分ではなくて
憲次であることも美和子には許せないのだと思う。
しかし、秘密を隠すために嘘を重ねなければならない状況に、春はどんどん疲弊していく。憲次と会う度、クラスメートと談笑する度に、
「騙している」という罪の意識が増していく。それは、「俺らしくない」春で、自分自身を見失っているような虚ろな姿が痛々しい。


このところの春の変化に父・太郎(高橋ジョージ)は戸惑いを隠せない。何でも話し合い、理解しあってきた親子なのに、
会話も少なくなり、なにより最近の春は「息子」という感じがしない。そのうえ春が「しずくの会」とやらと接触を持ったことを
知って乗り込む。太郎の不安な気持は分かるが、ただでさえ多感な時期だし、これまでのように何でも家族に話すということは
難しいんじゃないかと思う。ていうか、親に「男を好きになった」とはなかなか言いだせないだろう。こういう時の為に
「しずくの会」があるのだと分かった。ネットで顔も合わせず悩みを話し合う等、オープンな太郎にとっては「意味が分からない」
という感じだろう。でも、春が生まれた頃にはなかったISのネットワークがようやく形になりつつあることは、とても意味が
あることではないかと思う。
そこで、太郎は美和子の父・賢一と出会うが、この家族、親同士はどうにも合わないみたいで、初対面からケンカ腰。
あげく「春が男子に恋をしている」と賢一から聞かされ、更なるショックを受ける。
しかし、母・陽子(南果歩)は春の恋を察していた。そのうえで「最近の春は辛そうだった。でも本来人を好きになるのは素晴らしいこと。
だから春を止めたくない」と言う。春が話せない時も、一人で苦しんでいる時も、今後傷ついた時も、家族だけは春を受け止める場所で
あり続けると決意しているのだと感じる。


しかし、春の恋は最悪の道を辿る。美和子が憲次の父・宗一(大杉漣)に春がISであることをバラしたのだ。宗一と二人きりで会う春。
「君は真っ直ぐな心の持ち主だと思う。でも、憲次とは付き合わないでほしい。憲次を巻き込まないでほしい。二度と会わないでほしい」
宗一は意地悪な人ではない。息子に幸せになってほしいと考える実直な父親だ。だから尚更、父の願いが春の胸を抉る。
春が大人だったら断ることも出来たかもしれないが、まだ子供の春に何が言い返せただろうか。たった一人で苦悩に直面しなければ
ならなかった春の辛さを思うと、胸が痛くなる。
「誰かを好きになることも、将来を考えることも許されない、否定され続ける存在」
自分は、ISとはそういう存在なのだろうか? だから、春も皆に自分を偽っているのだろうか? 春の心に嘆きとも怒りともしれない感情が
湧き出てくるのが分かった。この思いに答えはあるのか? 次回に期待。(クーラン)