夏休み?

暑い日が続く。「今週は夏休みだ。暑いから夕飯作らなくていいヨ!」とオットに言われたので、その通りにした。(←ダメ主婦)
オットが帰宅後、近所の居酒屋に飲みに行く。
ということで今日のつまみ

シーザーサラダ、一口餃子、エビマヨ

山芋入りお好み焼き、揚げ出汁茄子  オットはビール、私はハイボールできめる
オットが突然「明日、休みを取った」と宣言。ハァッ?アナタ今週二度目だけど大丈夫? ていうか、これって出社拒否の前兆か?


★「IS[アイエス]〜男でも女でもない性〜」第4回鑑賞。<あらすじ>春(福田沙紀)は美和子(剛力彩芽)が自殺を図ったところを助け出す。翌日、退院した美和子が、春の家へとやって来た。
ところが、春をありのままに受け入れている家族を目にした美和子は苛立ち、春の家を飛び出してしまう。
後を追い美和子の家までやって来た春だったが、美和子の母・直子(西田尚美)から衝撃的な言葉を聞かされる。直子は美和子が
ISであることを受け入れられずにいたのだ…。


美和子は、両親から何も知らされずに普通の女の子として育てられてきた。しかし、生理がこないことに悩み、直子に相談したことから、
初めて自分がISであることを知る。激しいショックを受けた美和子は自暴自棄になるが、父・賢一(西村雅彦)から、春がISであるとの
噂を聞き、春と同じ学校に通いたい一心で転校してきたのだ。
女性として、恋愛も、結婚も、出産も望めない体。年頃の女の子として幸せに育った美和子が、それを知りどれほどのショックを
受けたか、想像に難くない。自分自身をどう受け止めていいのか、混乱して当たり前だと思うし、ISについて深く知りたいと思うのも
自然な発露だと思う。しかし、そんな美和子を更に苦しめるのが、母の直子だ。
直子は美和子の混乱は「体が完全に女の子になっていない」からだと思い込もうとしている。手術をして「普通の女の子」になれば、
美和子の混乱は治まると思っている。
それは、美和子からすれば「今の私は普通ではない」「普通でない私をママは認めていない」となる。それに、よく考えもしないで、
自分の体にメスを入れるなど、今の美和子には怖くて耐えられないのだ。
しかし、直子はそんな美和子を「あの子は未熟な子供なのだから、間違えさせてはいけない。先のことは親がしっかり考えて
決めてあげなくてはいけない」と本気で思っている。直子に愛されているのか、疎まれているのか、美和子にはもう分からなく
なっているのだ。


そこに同じISである春が現れて、美和子がどんなに嬉しかったか、分かるような気がした。ISであることで、親子でさえ
分かり合えないのだ。ならば、美和子と理解しあえるのはISの春だけ。美和子が春にどんどん依存していく過程が理解出来る。
しかし、そんな美和子の考えは春の家に行ったことで否定される。春の家族は春をありのままに受け入れていたのだ。
ISなのに家族に愛され理解されている。その姿は、自分の親の反応が一般的だと思っていた美和子にはショックだったと思う。
やはり孤独なのは自分だけ。この寂しさは春にも理解してもらえない。 美和子の言いようのない哀しみと苛立ちが分かる気がした。


春はそんな美和子に近づきたいと願い、敢えて直子に自分がISであることを告白する。しかし返ってきたのは「ISなんて存在しない」
という直子の答えだった。世間でISの人間なんて見たことがない。皆それを隠しているからだ。春だってそうではないか。
自分を偽らなくては生きていけない。そんなISなんて存在しないことと同じ。
ISという存在、ひいては自分自身を目の前で否定されショックを受ける春。そして、そのままの自分を親にすら否定されてきた
美和子の孤独を感じ、その苦悩を理解しようともしない直子に怒りを覚える。
しかし、春の母・陽子(南果歩)は、「美和子の母は、娘を愛しているからこそ、苦しめていることに気付かないのだ」と諭す。
陽子は直子とは逆のプロセスでISの子供を育ててきた。しかし、それが最良の形かどうかは陽子にも分からないのだ。
分かるのは、それでも、互いに心から子供を愛しているということなのだと思う。


それに、直子の言うことは一理ある。心は男なのに体の女性化が進む春は、女子高生として過ごすことに、肉体的にも精神的にも
徐々に追い詰められてきているように見える。社会に合わせて自分を偽ることが、こんなにも苦しいとは春自身も思わなかっただろう。
そんな春の苦しみを、そうとは知らずさりげなくフォローする伊吹(井上正大)に芽生えた感情は何なのか? 次回も期待大。(クーラン)