こじつけ

ということで今日の夕飯

  • 豚カツ(フライドポテト・キャベツの千切り・トマト付け合せ)
  • 厚揚げのみぞれ煮(えのきだけ・水菜・人参)
  • 笹かま・小松菜・人参の山葵醤油和え
  • 具だくさん掻き玉味噌汁(ワカメ・オクラ・長葱・もやし)


先日オットの健康診断が終わったので揚げ物にしてみた(笑)。


★「マドンナ・ヴェルデ〜娘のために産むこと〜」第五回鑑賞。<あらすじ>みどり(松坂慶子)は理恵(国仲涼子)の夫・伸一郎(片桐仁)に、父親の自覚を強く求めすぎたとの侘びの手紙を
最後に出すのを辞めた。その伸一郎が突然アメリカからみどりに会いに来て、父親としての未熟さを侘び、みどりに頼まれていた
一通の封書を渡す。一方、理恵は丸山(長塚京三)が心臓を患っている事を知る。


理恵の元夫・伸一郎の告白が印象的だった。早くに母を亡くしシッターに育てられた為、母親というものを知らない伸一郎にとって、
子供が欲しいと強く望む理恵も、お腹の子の母親は自分だというみどりも理解出来なかったと言う。その剥き出しの母性が怖かったと。
だからと言って、子供に対して知らぬ存ぜぬを続けるわけにはいかないのだと、みどりに突き放されて、彼は初めて悟ったような
気がする。程度の差こそあれ、伸一郎のように父親になるという自覚に乏しかったり、責任に押しつぶされそうになって苦しむ男性が
いるのは理解出来る。でも、それは一人で抱え込むものではないような気がする。未熟な者同士で支え合い、知恵を出し合って
乗り越えていくものではないだろうか。伸一郎がそれを求めた相手が義理の母親だったというところに、どこか寂しさも感じるが、
それでも彼の中で、お腹の子供に対して、何某かの感情が芽生えた瞬間を嬉しく思った。


みどりは、代理出産公表を食い止めようと清川(勝村政信)にまで頼み込むが事態は遅々として進まず、ついに理恵と直接対決をする。
「二人で頑張ってきたじゃない!」という理恵に対し「二人で? あなたは今まで何一つ、話してくれなかった。病気のこと・離婚のこと・
代理出産公表のこと。一体あたしは誰の子を産むの?」と言うみどり。
これは、みどりの心の叫びだと思った。産みさえすればいいとでも言うような、理恵の態度が今までどれだけみどりを傷つけてきたか。
代理出産というのはただ腹を貸すというだけではないだろう。代理だからこそ、どんな思いで、どんな気持ちで、託された子供なのか。
お腹の子供を慈しむ為にも、みどりは知っておきたかったに違いない。母体の精神状態は胎児に大きく影響するとみどりは
信じているからだ。そうでなければ、何故理恵と争った時にだけ、みどりのお腹は痛むのだろう。


理恵と丸山の交流のシーンが良かった。代理出産の公表について意見を戦わせた後、「娘がいればこんな風だったのかも」
「父親に叱られているようだった」と語り合う。一人で踏ん張って生きてきた者同士の心が一瞬だけ寄り添った感じがして心が温まる。
特に理恵の年相応の明るい表情が見られて、なにやら安心した。そうさせたのが丸山だったというのは意外だが、家族とは少し違った
親密性で関わるこういった関係もあるのではないかと思う。(クーラン)