この日はオットが残業になり夕飯要らず。私もあるもので適当に済ませる。
ということで今日の夕飯

  • 味噌ラーメン
  • 豆サラダ
  • チーズケーキ(デザート)

 思ったよりも濃厚だった


★「マドンナ・ヴェルデ〜娘のために産むこと〜」第四回鑑賞。<あらすじ>理恵(国仲涼子)と伸一郎(片桐仁)の離婚を知ったみどり(松坂慶子)は怒りつつも理恵との同居を始める。
理恵の本当の気持ちを聞くよう丸山(長塚京三)にすすめられたみどりは、理恵から子どもが生まれたら代理出産であることを
公表するつもりだと言われ驚愕。思わず「この子は私の赤ちゃんよ」と叫ぶ。


ついに、理恵の真意が明らかになった。
前半、代理出産に否定的な屋敷教授(本田博太郎)と理恵の意見が対立する。不妊治療に苦しむ患者の為にあらゆる可能性を
提示するべきだという理恵と、代理出産でトラブルが生じた場合の子供の法的位置の不安定さについて熟考するべきだと説く屋敷。
理恵の視点が「自分の子供が欲しいという患者の可能性」に向けられているのに対し、屋敷の視点は「生まれた子供が
巻き込まれるかもしれないリスク」について向けられているのが興味深い。どちらも軽視できない問題であり、
そしてリスクを完全に無くすことは難しいだろう。母性という人間の感情に起因するものだからだ。
「ならば、肉親間での代理出産なら話し合いで解決するはず」と言う理恵に、屋敷は「両者が対立関係になった場合、
子供の法的位置はますます混迷する」と答える。「肉親間でそんなことが起ころうはずもない」と内心思ったであろう理恵だったが、
この後それを身をもって体験することとなる。


みどりは娘夫婦の離婚は伸一郎から切り出したものだとばかり思っていたが、丸山が見抜いた通り、理恵から求めたものだった。
前回、清川(勝村政信)から、理恵達の代理出産が周囲に及ぼす影響について指摘された理恵は、伸一郎に迷惑を描けない為に
更にいえば、生まれた子供に対して口出しをさせないために離婚したのだと思われる。最初から代理出産を公にするつもりだったのだ。
「周囲に迷惑をかける」と考えた時に、理恵の頭に真っ先に浮かんだのが伸一郎だったということなのだろうか。
公表することで、生まれた子供の人生に与える影響について考えたことはなかったのだろうか。
そして、命がけで理恵の子供を産むみどりの気持ちについて考えたことはなかったのだろうか。
二人は親子でチームで、それは一心同体ということなのだから、理恵の気持ちもみどりの思いも言わなくても聞かなくても
分かると思っていたのかもしれない。でも、それは傲慢に過ぎると思う。
みどりが理恵の子供を産もうと決意したのは、彼女自身が娘によって生かされてきたという実感があるからだ。
自分にとっての理恵のような存在を、娘にも授けてあげたい。そういった単純で強い願いによるものだ。
みどりのように理恵も生まれた子供を何よりも大切にしてくれると信じていたからこそ、娘の子供を産もうと決意したのだ。
公表で子供に与える影響と引き換えに「不妊で苦しむ患者にこういう方法もあると教えたい」という理恵の信念は素晴らしい。
でも、その前に絶対に負ってはならないリスクの可能性を少しでも真剣に考えたことがあったのだろうか。リスクを回避する為の
努力をしたのだろうか。肉親だから、お母さんは私に逆らうことなく私の子供を産んでくれる? 理恵はみどりを見くびっていた
としか思えない。現に、親子であっても子供に対する考え方はここまで違っており、みどりは「お腹の子を守る」為、理恵と決裂する。
「その子は私の子よ!」という理恵に「この子は私のお腹を蹴るの」というみどりの一言が痛烈だった。


家を飛び出したみどりに、丸山は理恵の元に帰るようにと促すが、良い忠告だと感じた。
二人はお腹の子を巡って対立する母親同士であると同時に親子でもある。産んだら終わりというわけにはいかないのだ。
取り返しのつかないところまでいってしまわない為には、互いに粘り強く対決していくしかないだろう。お腹の子供も
がんばっているのだから。(クーラン)