空中決戦

買物に行く途中、空中戦を展開する二羽のカラスを目撃。カラス同士でやりあうって珍しい気がする。
ということで今日の夕飯

  • さっぱり豚焼肉(サラダ付け合せ)
  • 南瓜とホタテのカレーキンピラ(パプリカ・ピーマン)
  • 春菊・えのき・人参の胡麻和え
  • 油揚げ・ワカメ・長芋・キャベツの味噌汁


焼肉はバルサミコ酢を使ってさっぱりと仕上げる。


★「99年の愛 〜JAPANESE AMERICANS〜」第五話鑑賞。
ようやく最終話。
広島に原爆が投下され日本はアメリカへ無条件降伏した。
ようやく戦争が終わったが、敗戦のショックで長吉(中井貴一)は自ら命を絶つ。
この展開は最初唐突にも感じたが、これまでの長吉の生き方を考えると分かる気もする。
どんな屈辱を受けても、日本人の誇りを忘れず、頑張って働けば報われる。
戦争前の長吉はそうしてきたし、事実頑張った結果はしっかりと形になった。
ところが、この戦争で意地や努力ではどうにも出来ないことを目の前に突きつけられたのだ。
心の拠り所である日本人としての誇りも、敗戦で踏みにじられようとしている。
何のためにアメリカに来たのか。働いて働いて働いた結果、財産も子供も誇りも全てを失った。
長吉は心が折れてしまったように感じた。自決は長吉の最後の意地だったと思う。
渡米したての、希望に燃えていた長吉を思い浮かべると胸が痛む。こんな人生の幕引きになるとは
思いもしなかった。


さち(川島海荷)は原爆に遭ったしづ(寺島咲)と京都に向かい、町医者の菊池(大杉漣)に
運よく拾われる。菊池の妻・千代(高畑淳子)におはぎを勧められてとまどう姉妹。
帰国してからずっと疎まれ、親戚にすら邪険に扱われていたのだ。
与えられる厚意にまず怖れを抱く姉妹を見ていると哀しい気持ちになる。
涙をながしておはぎを食べる二人を見て、姉妹の苦労をそっと推し量る千代にも救われた。
この頃だってまともな人は確かにいたのだ。しかし、しづは原爆の後遺症でこの世を去る。


日系人だけで編成された四四二連隊の活躍が、ワシントンの凱旋パレードでアメリカ全土に知られる
こととなり、日系人もようやくアメリカ国民として認められるようになった。
ある日、平松家の農場を買い取ったジェームズが、農場を返したいと申し出る。
テキサス出身のジェームズは、四四二連隊の活躍とその隊に属していた一郎(草なぎ剛)に
感謝の意を表す。この世にいない一郎が、差別をなくし、平松家に昔の暮らしを
取り戻させてくれたのだ。
一郎が戦死した時に無念だと思ったが、こういう形で彼の信念が実を結ぶとは思わなかった。
とも(泉ピン子)やしのぶ(仲間由紀恵)にとっては一郎が帰ってくるのが一番の喜びだったはずだ。
でも、一郎が誇れる生き方をまっとうして終わり、それが認められたことは、平松家にとっては、
せめてもの救いになったはずだと思う。
その後の平松家のエピソード(現代編)は蛇足だった。


このドラマで四四二連隊の活躍を知ることが出来たのは良かった。勉強になったと思う。
ただここまで見ておいてなんだが、二時間超のドラマを五夜連続という形式に苛立ちを覚える。
「脚本家の遺言」だろうがなんだろうが、今時、これだけの時間視聴者を拘束するなど
スペシャル」でもなんでもない。作り手側の傲慢だと私は思う。
普通の連続ドラマにするとか、せめて二回くらいに収めるとか、工夫することは出来たはずだ。
今後こういう形式ではドラマを見たくはないなあ。(クーラン)