黒執事II 第六話

「夜露執事(よろしつじ)」やっと見た〜。
ちょ いきなり笑ったわ。そういうことかい。セバスチャン(CV:小野大輔)は
シエル(CV:坂本真綾)の魂を喰らう直前で、アロイス(CV:水樹奈々)の命を受けた
クロード(CV:櫻井孝宏)に、まんまととんびにアブラゲさらわれたと、そういうこと(爆)。
前作ラストがあまりに神々しかったので唖然。
そして激怒するセバス大爆発で島ひとつ沈みそうになってて、違う作品になったかと思ったわよ(笑)。


ところが、目覚めた坊ちゃんには復讐の記憶が無くなり、セバスの望む魂ではなくなっていた。
その為に、セバスはシエルに一度果たした復讐を再度遂げさせようとする。
記憶喪失はてっきりセバスの仕業だと思っていたのでコレにはビックリ。
そして、アロイスがクロードに下した命令とは、「シエルを奪い、セバスチャンに
死よりも強烈な苦しみを与えること」だった。
不完全なシエルを奪っても完璧な苦しみを与えることにはならない。
両者の利益が合致。セバスは「アロイスをシエルの復讐の相手とする」、
クロードは「復讐を果たしたシエルを頂く」という取り決めで、契約を果たす。


とここで、謎というか疑問が発生。
セバスはシエルとの契約が完了したら(=復讐を遂げる)魂を喰らう約束になっている。
それをクロードにむざむざくれてやるわけがない、どう考えても。


あともう一つ、シエルの復讐について。
前作でシエルは非常に苦しみながら復讐を果たしたわけですよ。
肉親を見殺しにし、友を排除し、自分を案じる善良な男を死に至らしめた。
明かされる残酷な真実で心に迷いが生じ、最強の駒には愛想をつかされる。
それでも、誇りを取り戻し決断した。非情かつ酷薄、救いようのない魂と蔑まれてもやり遂げた。
例え何通りの事実があったとしても、シエルにとっての真実はひとつしかない。
前作で苦しんだ記憶しかありえないと思うんですよね。
シエルがセバスの言う「熟成を重ねた最高の魂」になったのは、これらを経験し生きる痛みを
味わったからで、他にあてがわれた復讐では意味がないと思うんだけどな。
大体、悪魔は嘘をつかないんじゃなかったっけ?でも、トランシー家の執事が嘘を真にしてくれるのか。


セバスに与えられた資料によりアロイスを復讐相手として認識するように仕向けられるシエル。
確かに、ゲーム(復讐)のプレイヤーは坊ちゃんで悪魔は駒だから、今後はシエルが考えて
行動するしかないんだけど、まるで試すような値踏みするようなセバスの目も気になるなあ。(クーラン)