一本釣られた(爆)

黒執事II」見た〜!!
「IIは完全オリジナルストーリーで、トランシー家当主アロイス(CV:水樹奈々)と
その執事クロード(CV:櫻井孝宏)との新主従が物語を展開していく」という紹介だったし、
旧主従の匂いを微塵も感じさせない公式HPだったので、油断して超リラックス状態で鑑賞。
しかし・・・やられたっ・・・(笑)!


Ⅰと同じくアバンで「契約」の瞬間が描かれ、同じく新坊ちゃんの朝の身支度シーン。
しかし、朝食のテーブルでいきなりメイドの目を潰す新坊ちゃん。
無邪気に笑ったかと思えばいきなり「クソにまみれろ!」と吐き捨てる新坊ちゃん。
あまりに極悪なアロイス新坊ちゃんに唖然としていたら、トランクを提げ山高帽を真深に被った
旅人さんが到着・・・。あれれ?と思ってたらやっばりこれ!セバスチャン(CV:小野大輔)じゃん!
や、出るとは思っていた。でも、カメオ出演程度だと思ってたんで、ものすっごく驚いた。
しかもカバンに詰められていたのはシエル!でも、コレどう見ても魂が抜けた肉体なのだ。
前作のラストで、契約完了後シエルはセバスに魂を喰われた。
その肉体をどうしてセバスが持ち歩いているのか?
更に驚くのが、アロイスが「やっと手に入れた!シエル・ファトムハイヴ!」と叫んだこと。
なぜシエルを知っているのか?骸であっても彼を欲しがる理由は?
そして、なぜクロードもセバスを知っているのか?そもそも、この主従こそが何者なのか?
と、脳内に?マークが渦巻くうちに、クロードと一戦交えたセバスがニュームーンドロップの
茶缶を強奪してトランシー家を撤退。
茶缶に納められていたホープダイヤの指輪をシエルの指に嵌めるとこう呟く。
「さあ、坊ちゃん。お目覚めの時間ですよ・・・」


うおお!正直唸りました。カメオどころじゃない、どういうこと?と覗いた公式HPが
黒執事VS黒執事、はじまる。」と一新されているのを見て、ようやく理解した。(←遅い)
これセバスとシエルの物語でもあるんだな。ていうか、新主従は敵キャラだったんだ。
や〜、なんという登場の仕方。まんまとやられたわ・・・(笑)。


その後に読んだ枢やな先生のブログにもちょっとウルッときた。
第二期新主従発表から今回放映されるまでの半年間、大変なご苦労をされたようです。
そこには、なぜこのような形で新主従を登場させたのかという理由も書いてあって、心から納得した。
私もココに「枢先生が納得されているのか心配だ」みたいなことを書いたんだけど、
本当に余計なお世話だったと思う。初回を見て原作者・アニメスタッフがどれだけ
心を砕いて作ったか伝わってきた。


個人的には、新主従もなかなかいいんじゃないかと思ってます。
重苦しい雰囲気が漂うトランシー家。残虐さと暗闇を恐れるひ弱さを併せ持つアロイス。
寡黙に主人に仕えるクロード。彼らのこれまでの背景は殆ど謎。
過剰にクロードに依存するアロイスの主人ぶりは、脆弱にもかかわらず傲然と悪魔を従える
シエルのそれとは一線を画すもの。
それぞれの主従の関係性の違いが段々と見えてくると更に面白くなると思う。
トランシー家の無機質な使用人達も謎。三つ子なんて人形みたいだしな。
眼を潰されたハンナ(CV:平野綾)もOP見ると一癖ありそうな感じでわくわくする。


今のところ、最大の謎は「なぜシエルがもう一度眼を開けなくてはならないのか?」ということ。
前作で復讐は完了したはずだから。それともコレはシエルが死ぬ前に見た一瞬の夢なのか?
実は、原作の「サーカス編」を読み終えた時、ついに引き返せないところまで来てしまった
シエルを見て、「ああいう形であっても、アニメ版のシエルが楽になれたのは良かった。」
とちらっと思ってしまった。だから、第二期でシエルが眼を開ける(んだよな?)のは、嬉しいけど複雑。
呪いの指輪で眼を覚ますということは、夢にせよ現実にせよ、ろくでもないことが
起こるに違いないし。シエル可哀想だなあ・・・(笑)。

黒執事 8 (Gファンタジーコミックス)

黒執事 8 (Gファンタジーコミックス)

あと、最後に予告を見て爆笑しました。
「ファトムハイヴ家の執事たる者、巨大マグロを一本釣れずにどうします?」
思いっきり釣られたよ。もちろんいい意味で。ここまで釣り上げられたら、
いっそ清々しささえ覚えました。次回以降もめいいっぱい期待!(クーラン)


おお!フランス・パリで開催されている日本カルチャーの祭典「JAPAN EXPO」で、
「2010ジャパン・エキスポ・アワード」の最優秀少年マンガ部門を「黒執事」が受賞したそうです。
枢やな先生、担当様おめでとうございます。
国内外を問わず大人気の作品ですが、受賞はお初なのかな?
一読者として嬉しいです。これからも素晴らしい作品を読ませてください。

黒執事 9 (Gファンタジーコミックス)

黒執事 9 (Gファンタジーコミックス)