台風パニック

この日、早朝五時頃にオットの叫びで叩き起こされる。
「家の前、冠水してる!」 「!!!!!」
飛び起きて窓の外を見たが言葉の通り。来る台風のおかげでマンションの前は湖状態だった・・・・。
実は、我々が住む一帯は冠水しやすい土地なのだ。これまでも何回もあった。
そんな土地とは知らずに越してきて早十余年、その間、周りに貯水池が出来たりして
治まってはいたのだが、それでもやっばり起こっちゃうんだなあ。
我が家はマンション2階なので浸水の心配は無いのだが、それでも冠水の被害はある。
私は過去に、仕事帰り膝まで浸かって家に辿り着いたことが3、4回あった。
家に帰らず実家に泊まったこともあったな。
しかし、そんな時オットは大抵呑み会で、そういう被害にはなぜか遭った事はなかった。
(雨がやめばあっという間に水はひく)


しかし、今回は朝一で冠水が起こっているのだ。どうする?どうするよ?
無理!と言いたいのはやまやまなオットであったが、やはり仕事には行かにゃならん。
そして、雨は強くなる一方。ということは水嵩も増す一方。
つまり、出かけるなら今!でないともう出られません!ということなのだ。
慌てて用意にかかるオット。私は荷物が水に濡れない為の小細工を入念に行った。
スーツは無理だろ!ということでツナギを着用させる。
安全靴を履き、職場で着替えるシャツや貴重品は背中に背負わせた。
いざ出発!と出かけたオットだったが、すぐ戻ってきた。ゴミ袋!と騒いでいる。
同じマンションの方がやられていたそうなのだが、家庭用ゴミ袋に片足毎を突っ込んで
水の中を歩いていったそうだ。なるほど!すっごいなあ!
早速ゴミ袋を二枚重ねにして足を覆わせる。
そして湖のほとりと化したマンション駐車場まで傘を差しかけ送っていった。
豪雨の中、ゴミ袋の端を持ち腰を屈めながら、ズブズブと湖に入っていくオット。
がんばれオット!無事なら今夜また会おう(爆)!(クーラン)