建ものに神が降臨した

録画していた「建もの探訪」を先日見たのだが、この回は
「20周年特別企画 60年代の名作住宅を守る『白の家』移築」という回だった。
「白の家」とは、 日本建築史に名を残す篠原一男氏の初期代表作で、オリジナルは1966年に
竣工したそうだ。
建主は40年間この家にお住まいになり、取り壊しの危機に際し移築してまで空間を保存された。
この家に対する愛情がひしひしと伝わってくる。
年月を経た品のいい家具が置かれた室内も、落ち着きと緊張感をもたらし、建築に詳しくない
私が見ても素敵な家だなあとしみじみ思わされた。


ところで、実は冒頭、建て主の「松居直さん」のお名前を聞いた時にどこかで聞き覚えが・・・。
こんなご立派な紳士と面識があるはずもなく「?」マークがずっと頭に渦巻きながら番組を見ていた。
しかし、最後の最後、実にさらっと「僕が書いた本です」と↓を紹介された時ようやく記憶が繋がった。
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この方、児童文学者で福音館書店社長でもあらせられた「松居直」氏だったのだ!
以前朝日新聞が掲載した「絵本きらめく」という連載で、私が幼少時読んでいた
月刊物語絵本「こどものとも」はこの松居さんが編集されていたことを知り、
感動の気持ちそのまま   コ  コ   に書きなぐった。


しかもこの方、私が世界で一番好きな絵本「ぴかくんめをまわす」↓の作者でもあるのだ!

ぴかくんめをまわす

ぴかくんめをまわす

その気持ちも確か    コ  コ   に書きなぐった。


その偉大な現物(失礼!)が目の前に!(といってもブラウン管の中だが)
ああ〜、あまりの感動に拳が震えてしまいましたよ〜。
実物の神は、家の中でも緊張感を大事にしながら気さくにお話をされる、そして何より、
時を刻んだ家も大事にする素敵な紳士でした。まだまだ、素敵な絵本を紹介していただきたいです。
ありがたいものをみせていただきました。(クーラン)