吉田兄弟全国ツアー2009「いぶき」

この日はかねてより待ち望んでいたライブに行ってまいりました。
それがこちら「吉田兄弟全国ツアー2009 いぶき」
今までずっと気になっていたんだけど、1月のテレビ出演をたまたま見かけ、その勢いに任せての
今回のライブ鑑賞。


いや〜、良かったわあ。ホント、こりゃ想像以上だよ!
え〜とですね。今回のライブ、三味線デュオのライブと言っても基本はバンド編成。
しかも、そのバックがスゴいメンツ。
音楽監督・キーボード:井上鑑、パーカッション:仙波清彦、尺八:山崎箜山、ギター:小倉博和
ベース:井上富雄
我々の世代では、井上鑑氏は「ルビーの指輪」のアレンジが強烈に記憶に残っているし、
小倉氏はサザンオールスターズのサポートとして有名、井上富雄氏は言わずと知れた
THE ROOSTERSのメンバー。
我々は皆様方のプレイを聞くのは初めてだし、そういう意味でもとっても贅沢。


そんな豪華メンバーを率いる「吉田兄弟」。凄いです。
まず三味線というか、津軽三味線が自分の体感に合っているのかもしれないけど、
そのエモーショナルな音質にやられっぱなし。
そして、スゴい超絶テク!なんじゃこりゃ! ていうかメタルか?
しかも、ただ早いだけではなく、タメもあり、音に表情や彩りがある。
そして、彼らの作る曲がとてもいい曲で、メロディラインやリフがあって聞きやすく入りやすい。


実はライブに行きたかったものの、初めての三味線のライブ(もちろんボーカルなし)に馴染めるか
不安があったんだけど、そんな心配は無用でしたね。
というのも、天才三味線奏者と百戦錬磨のバックのテクとテクがぶつかると、出来上がる音楽は
プログレに近くなるんですよ。
女子はともかく、音楽好きの男子は大抵好きでしょ。プログレ。(もしかして私の思い込み?)
しかも、それは聞きこんでも飽きさせない上質な曲とそれぞれの繊細な技術が結実した最高の芸能
として我々の前に差し出されているのです。
更に途中ではファンクな曲もあり、彼らの楽曲のセンスやアレンジの豊かさに驚かされました。
ギター小僧の方は絶対彼らのライブを観たほうがいいです。


そして、もちろん三味線オンリーもじっくりと聞かせてくれました。
津軽三味線の音が醸し出す緊張感は圧巻で自然に前のめりに。
吉田兄弟は常時座っているものの体ごと表現するような弾き方で、見ているこちらも、その世界に
引きずり込まれるよう。「津軽じょんがら節」が終わる頃は興奮状態でしたね。
バックの演奏は本当に素晴らしく、特にパーカッションの仙波氏の技術とキャラがイイ感じでした。


今回のライブはホールだったので着席して聴いてましたが、踊れないのがもったいなかったくらい。
今度このメンバーでスタンディングのライブをやってほしいなあ。
彼らの楽曲とテクがあれば、客を何時間でも躍らせることが出来ると思いますよ。
是非、スタンディングも検討してください。


そうそう、待ち時間に流れていた音楽は、私達が昨夏の旅行先「アンダリゾート伊豆高原」で
で購入したバリのCDに収録されていた曲で、それもちょっと嬉しかったですね(笑)。(クーラン)