今年最後をビシッときめる

この日も天気が良く晴天。
昼食を済ませた後、前日録画した「Perfume in 武道館」を途中まで見た。
「マカロニ」を唄っている姿を見て感動する。これはマイクスタンドで唄うのね。
すっかり寒くなり、この曲が沁みる季節になってきましたよね〜。


夕方から「冒険者たち」(出演:アラン・ドロンリノ・ヴァンチュラ)を観る為、新宿に出掛けた。
おそらく今年劇場で観る映画はこれがたぶん最後。
冒険者たち」はテレビのカット版しか見た事がなかったが、ノーカット版を今回鑑賞出来て、
本当に良かった。
改めて観ると、この映画に流れる雰囲気や、画面に映る風俗というか「モノ」が「旧ルパン」の世界観に
よく似ていてとても驚いた。
例えば、飛行機や銃や弾薬やレーシングカーや船や要塞島や水中服や音楽や。そして友情。
何故今まで気付かなかったのか不思議なくらいだ。
この映画が当時の日本の表現者達に与えた影響がどれほど大きかったのか、
また、当時のフランスの文化の豊かさを、まざまざと感じさせられた。
そしてなにより、登場人物達の人生がもっとも輝いた瞬間とその終わりが、美しく哀しくて、
もう何て言うか痛いほど胸に迫ってくる。今回ほど感じ入ったことは無かった。


今年の映画は 「雪の女王/鉛の兵隊」 から始まってこの「冒険者たち」で〆。
新作ではなく、馴染みのある作品が頭と最後だったわけだが、昔見た、または読んだ時とは
違った感動を得られて、それがとても嬉しかった。
若い時には気付かなかった感傷や感情に気付ける自分になれて良かった。
セリフでは語られない、画面に隠されているその映画の持つ本当の意味に気付ける自分になれて
良かった。今年最後を飾るのに相応しい映画だったなあ。(クーラン)