篤姫 第21回 妻の戦

NHK大河ドラマ篤姫 」を一週遅れの再放送で見ている。
先週の土曜は出かけたので、録画していた「第21回 妻の戦」を、
ようやく見た。


実質、家定(堺雅人)VS篤姫(宮崎あおい)の初戦と言ったところだが、
軍配はどうやら将軍様だったようだ。
お得意の正面きっての攻撃で、本当はまともなくせに何故うつけの振りを
しているのかと何度も問う篤姫に、「むろん、わしはまともじゃ」と
何度も繰り返すバカ殿。
もちろん、会話の合間に変顔を入れるのも忘れない。
不毛な会話の応酬に篤姫の脱力が伝わってくる気がした(笑)。


考えてみると、篤姫にとってこの家定のような人間は初めて接する人種なのかも。
今までは、薩摩の分家出身の篤姫をあからさまに侮ってくる人間は大勢いたが、
この家定は少し違う。
明確な悪意を示してはこないものの、しかし、明らかに篤姫を拒絶している。
まだ年若い篤姫にとっては、取り付く島がないと思う。


しかも、本人は気付いていないが、彼女は只今絶賛初恋中なのだ(爆)。
自分とは全くタイプの違う側室の存在もあり、初めて女の苦しみを味わっている。
後半、彼女らしからぬ取乱し方をして、将軍様のおハコ「うるさぁい」と叫ばれ
思わず涙をこぼす篤姫宮崎あおいちゃんの泣き顔も美しい。
「しまった、やりすぎた」という顔をする堺氏の表情も良かった。
しかし、こういう時、男が「もう寝るっ!」でコトを済まそうとするのは、
今も昔も変わらないんすかね(笑)


そうは言っても篤姫様は、バカ殿の本気の顔を既に引き出している。
「子供は出来ぬ」と試すような表情で言い切る将軍様はかなりマジだった。
しかし、例え夫婦であっても、お互いに政治的背景を背負う立場の為、
夫婦の会話も常に張り詰めたもので、ハラを探らなければならない。
さぞかし疲れると思いますよ。


そういえば、今回草刈正雄演じる「阿部正弘」にものスゴイ死相が表れていて驚いた。
ついでに、彼のことを調べてみたら、この人なんと39才で早世してるのだ。
え〜〜っ、39〜〜? アレで39って設定なの? 貫禄ありすぎだろ?
この前、私「ナイスミドル」なんて書いちゃったよ(爆)。
しかし、この阿部正弘、実際大奥の女性達には大人気だったそうで、
まさにこの時代の「ナイスガイ」(死語?)だったみたいです(笑)。(クーラン)