2クール
突然で恐縮だが、私は小林聡美のファンである。
美しく、聡明で、飄々としていながら愛嬌もある。あんなかっちょいい人になりたいと
常々思っている。
オットに言わせると「私みたいなタイプの人は小林聡美好きが多い」そうだ。
しかし、己がどのへんの部類に属しているのか自分ではサッパリ分からないので、
「私みたいなタイプ」と言われても、頭上には?が浮かんでは消えるばかりだ。
でも、よーく考えてみると、私の周りも「小林聡美ファン」は圧倒的に多いので、
やっぱり類は友を呼ぶということなのでしょうかね(笑)?
そんな聡美ファンの私だが、ある日雑誌を立ち読みして驚愕した。
毎週土曜深夜に小林聡美ともたいまさこのトーク番組がOAされているというではないか。
その名も「2クール」。
ファンとか言っときながら見てないなんて何たること!
しかもテレビブロス買って読んでるのに全然気付かなかったって、どういうこと?
ということで先日ようやく見ました。番組は既に7回目に突入。
しかし、トークだと思っていたのに、いきなりドラマが始まってビックリする。
内容は、本日の利用者が一人もこない図書館の司書4人のなんてことない会話。
最近亡くなった常連利用者の「横山さん」にまつわる話から、
横山さんの生まれ変りと思われるカナブン(と聡美以外は信じている)の処遇まで、
ほんとにどーでもいい会話(笑)をひたすら穏やかにすすめていて、
見ててにやけてしまう。
その結果、個人の物事の微妙な捉え方の違いから生まれるホンの小さな軋轢に、
時々くすりとさせられる。
「このぼへ〜っとした感じどっかで味わったなあ。」と考えているうちに、
エンドクレジットに監督:荻上直子と出て「なるほど」と頷いた。
「かもめ食堂」「めがね」の監督だ。
しかし、このテンポは映画用でテレビドラマ向きのテンポではない。
深夜枠とはいえ思い切ったことをするなあと感心した。
出演は小林・もたいコンビに光石研と吉岡秀隆。
吉岡君は荻上作品初出演なのかな?異様に馴染んでいて、すっとぼけた演技が
おかしみを誘っていた。
今回はたまたまドラマだったが、キホンはトーク番組?みたいなので、
次回以降も楽しめそうです。
ちなみにEDの曲も映像も二人のダンスもかっちょいいですよ(笑)。
http://www.ntv.co.jp/2cool/index.html (クーラン)