勉強になった

昨日の、NHKその時歴史が動いた」は「日本人の心を守れ〜岡倉天心廃仏毀釈からの
復興〜」だった。http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2008_05.html


不勉強だが、昔は神と仏が一緒に祭られていたなんて知らなかった。
廃仏毀釈」も言葉は知っていたものの、仏像等が外に捨て置かれるくらいを想像していた。
しかし、仏像・地蔵を粉砕する、寺院を破壊する等、憎悪に満ちているかの如き行為の凄まじさ
に驚くばかりだった。
日本人がそんな罰当たりなことをしていた時代があったなんて信じられない。地獄さ堕ちるぞ(笑)!


しかし、昨日まで何かが宿っているとして、手を合わせていたものを、斧でぶった切ったり、
薪として燃やすなんて、人間の思考回路はそんなに簡単に変換できるものなのだろうか?
政治的背景は勿論あるが、なんと言うか、明治という時代の混沌の中で人々の鬱積した何かが
寺院や仏像等に向かってしまったような気がする。


どちらにせよ、岡倉天心他の尽力でこれらが保護されることになり、日本美術院の血の
にじむような努力によって幾つもの仏像等が復元されたわけだ。
これが為されていなかったら、みうらじゅん氏も「見仏記」なんて書いてなかったし、
私達も昨年の旅行でお寺巡りなんて
出来なかったかもしれないのだ(スケール小さすぎ!)。
それを思うと、ありがたい気持でいっぱいになった。


特に岡倉天心(酒豪)の仏像に対する解釈(日本人にとって仏像とは信仰の対象であり、
同時に優れた美術品でもある)が今の世の中にも続いていて本当に良かったと思う。(クーラン)