昨日の日記に鑑み

トニー・レオンといえば、初めてその名前を意識したのはジョン・ウー
「ハードボイルド/新・男たちの挽歌」だった。
しかし、ここでは絶頂期のチョウ・ユンファに比べ貫禄不足な感は否めず。
助演だったら我が国から参戦の國村隼の方が印象は強かった。
(「ハードボイルド」トニー・レオン若い→)


その後ウォン・カーウァイの「恋する惑星」を
観た時はポッコリお腹が見事な貫禄だったが、
ジョン・ウー映画の熱血青年と同一人物とは
気付かなかった。


どちらも当時劇場で観たが、トニー・レオン
目当てで来ている人はいなかったと思う。


数年後、六本木の俳優座シネマ・テンで「ロンゲストナイト*1
が上映された時、遅れてきた香港ノワールに期待する幾許かの好事家の為のレイト・ショウかと
思いきや、超満員の客層は明らかにアクション映画を観る層とは異なる人々(女性が多い)。


しかし作品を観て納得。いつのまにかすごい色気を発散する役者になっていた。
本作ではしかも、そんな麗しさを全面に押し出すのではない汚れ役。
しかしそこから滲みでるニヒルな魅力が良い。
徹底したワルに扮したトニー・レオンの破滅の美学が炸裂する大傑作であり
(クライマックスで突如○○になるのは次作「フラワーズ・オブ・シャンハイ」への伏線?)
悪の華とはこういうことだ、と認識するに至りました。


ハリウッド映画には絶対有り得ない怒涛のラストを迎えた後、場内は熱気にあふれ、
皆さんのトニー・レオンのファンやってて良かったという充実感が伝わってくる。


そんななか、上映記念のスピードくじが同会場で行われた。


ん?おおー当たってるよ!オレ!!と、熱心なファンの方々をさしおいて私がB全ポスターをゲット。
なんか、視線が痛かった。でもオレだってトニー・レオン昔から観てたワケだし許してね。(○)

                 (これがその→) 

*1:この作品でジョニー・トーの凄さも 知った。本作は監督していないが「遊星よりの物体X」のハワード・ホークスのような立場か