ある意味、極北。
現在絶賛放映中(?)の「俗・さよなら絶望先生」。
その第11話なんだけど、市川崑監督作品ネタだった。
「犬神家の一族」「黒い十人の女」ネタ等扱ってたんだけど、市川作品といえば!の
あの字体表示や、独特の間のカット割りとかがおなじみのシーンで挿入される、
テッテ的な演出に納得。
しかし、ビックリしたのが大野雄二っぽい音楽(金田一シリーズ)が流れている!
限りなく似てるの。でも違うっていうのもよく分かる(ように作曲している)。
これには相当呆れました。テレビアニメの1エピソードの為にここまでやりますかね?みたいな。
ところで、先日「アニメ夜話」の「トップをねらえ!」の回を見た。
このガイナックス製作のOVA作品、私達は見た事なかったんだけど、「パロディが凄い」とか
色々噂には聞いていた。でその一つとして紹介されてたのが音楽。
「炎のランナー」風の音楽とか〜風音楽満載。音楽もネタとして使っている。
これ見て、すぐに「絶望先生」を思い出した。
「あ〜、もうここから歴史が始まってたのね」と思いましたですよ。不勉強ですが(笑)。
ガイナックスの実験的アニメで他に思い出すのが1998年放映の「彼氏彼女の事情」。
監督庵野秀明。これもスゴカッタですよね。
原作漫画をテレビにそのまま載せたり、劇メーションになったり、実写になったり、
おっさんの写真がコラージュされたり、やりたい放題だった。
当時これ見て怒ってる真面目なアニメファンの方も結構いた
(私は不真面目だったので大いに楽しんだ)。
で、最近の「さよなら絶望先生」なんですが。凄いです。
原作を下敷きにして、ウルトラファイトならぬ「絶望ファイト」ネタや全声優シャッフル、
更にはアニメーション手法のシャッフル!
(1エピソードがクレイアニメから始まり、色々形態が変わり、最後はパラパラ漫画で
終わっていた)
いったい、何を試したいんだと思うくらいの実験的演出(?)の嵐。
OPの絵も微妙に毎回変えてるし、エンドカード(「来週も絶望しよう!」いうあれね)も
毎回いろんな人に書いてもらってるし、これ編集したり、チェックしたりする人、
大変だと思うんだけど。
「カレカノ」から10年。「絶望先生」は更に高濃度な演出領域?に到達。
ある意味、ガイナックスが始めた「実験パロディアニメ」の極北では?
や、面白いからいいんすけどね。
でも、高い志をもってこういう作品を作り上げ、それを見て楽しめるのも日本人ぐらいかも(笑)。
いろんなアニメあったけど、ここまできちゃったんだなあ。という感慨が…(爆)。
あ、EDのROLLYの曲いいです。(クーラン)
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