カレは燃えているか?

朝日新聞朝刊の新連載小説「徒然王子」が1月20日より始まった。
著者は島田雅彦氏だ。島田氏は連載前の作者の言葉で
「毎日、最低二つは笑える教訓と決め台詞を盛り込みます。プロを甘く見てはいけません。」
と語っていた。
連載前に読者にここまでタンカを切った小説家も珍しいのではないか?
本小説はケータイサイトでも配信しているらしい。
その紹介→http://www.asahi.com/komimi/TKY200801180201.html
ここでも、結構言ってます。


その本作だが、夜逃げした王子とジリ貧芸人による「現代の奥の細道」なのだそうな。
今のところ読んだ感想は大人の童話というか、ダーククファンタジーですかね。
このテの話はとても好きなので入りやすい。導入部からつかまれる。
笑える教訓云々はようわからんが、たしかに毎回心に引っかかる表現がある。
「世界が青くなると、メランコリーも三割増しになる。だが、メランコリーとは馴れ合うこともできる。」
とかね。


私の島田雅彦の印象は、「イマイチ掴みどころのない作家」というイメージだった
(個人的な意見です)。今回は(どこまで)本気なのか?(いえ、いつも本気だと思いますが)
なんにせよ、ここまでタンカを切られたのに、受けて立たねば人間がスタル。
とりあえず、わたしは燃えている。  (クーラン)


島田テンテーの(笑える)公式サイト→http://island.geocities.jp/narcoshaman/