ロドリゲスの新作

プラネット・テラー in グラインドハウス」を有楽町・みゆき座で観る。


作品のノリは80年代の深刻でないゾンビ映画「ZONBIO 死霊のしたたり」や「バタリアン」みたいな感じ。
それにジョン・カーペンターの「要塞警察」(シンセサイザーによる単調なリフの音楽も)とか
ジョージ・A・ロメロの「細菌兵器に襲われた街(でもそんな悲壮感は皆無)」とか
ゾンゲリア」とか「ターミネーター」とか「ハニー・コールダー」とかまとめてブチ込んで煮詰めたゴッタ煮映画。
コッテリしすぎで観終わるとちょっともたれます。(褒め言葉)


女ガンマンやら注射マニアの女医やら、この設定だけで軽く一本映画出来ちゃいそうなネタの宝庫。
無名な役者に混じってハリウッド仕込みの芝居(?)をしてるブルース・ウィリスも楽しい。
あんだけマズそうにステーキ撮れるのも才能だ。
かように情報量多過ぎなので、2度3度と細かいトコを確認したくなる映画だね。
(つまり、それってカルト・ムーヴィ)


しかし、なんだね…こういう映画って、かつては良識ある評論家の皆さんが本気で怒ったりしたもんです。
若い人は信じられないだろうけど、ロメロの「ゾンビ(DAWN OF THE DEAD)」封切時なんて
「ただただ殺戮が繰り返されるだけの最悪な映画」
「悪趣味なイタリア映画(←ここ既に間違い)の典型」とかそれはもうクソミソだった訳で、あんな事言ってた人々は今、どう思ってんだ。責任とれ!な訳です。(唯一「スターログ」ではホメてた)
などと、また昔話にうつつをぬかすR30だったとさ。(○)
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