休日

この日は映画を観に出かける。映画終了後「やおまん」というお店で軽く呑んだ。
ということで今日のつまみ

アボカドの海苔佃煮和え、ぱりぱりキャベツ 特製味噌添え

ほうれん草とポテトのキッシュ、フィッシュ&チップス
オットはビール、私は麦焼酎できめる


★「イノセント・ガーデン」鑑賞。
(監督:パク・チャヌク 出演:ミア・ワシコウスカニコール・キッドマン、マシュー・グッド)
〈あらすじ〉外部と隔絶された大きな屋敷に暮らす繊細な少女インディアは、18歳の誕生日に良き理解者だった
父親を事故で失う。母と共に葬儀に参列していたインディアだったが、そこへ行方不明になっていた叔父が突
然現れ、一緒に屋敷で暮らすことになる。それをきっかけにインディアの周囲で不可解な現象が起こりはじめる……。


面白かった! 少女が大人の女性へと変わっていく儚さや残酷さが、あますことなく描かれていて、
靴・ハイヒール・卵など、揺れ動く壊れやすい少女の内面を暗喩する数々の装置も見事。
それを表現するためのセットや衣装、役者の演技といい、どれをとっても素晴らしかった。
ミステリーの発端となる叔父との間に張りつめる緊張感は、ヒッチコックの「疑惑の影」を連想させ、若干興奮した。
そういえば、叔父のマシュー・グッドのシルエットや佇まいは、ジョゼフ・コットンと似ているような気がする。
しかし本作が凄いのは、この物語はただのミステリーではなかったという点。
少女から大人の女へと変わる。インディアの場合、それは彼女の中の何かが目覚めてしまったということだった。
花の色が変わらないように、人は自分自身を選べない。誰もが経験する成長の通過儀礼は、インディラが誰よりも
愛していた父が、何よりも怖れていた事態へと導かれてしまう。
けれど、ハイヒールを履きスカートの裾をたなびかせるインディラは、誰よりも美しい。
その圧倒的な美しさの前に、言葉もなく見入ってしまった。(クーラン)