休日

この日は、夕方から映画を観に出かける。上映前に「せんば自由軒グリル」で食事。
ということで今日の夕飯

ハンバーグ定食(オット)、牛筋こんにゃくカレー(私)  私は白ワインできめる。オットは呑まず。


★「プロメテウス」鑑賞。(監督:リドリー・スコット 出演:ノオミ・ラパスマイケル・ファスベンダーガイ・ピアース)
〈あらすじ〉「人類はどこから来たのか?」2089年、地球の古代遺跡からその答えを導き出すヒントを発見した科学者チームは、
宇宙船プロメテウス号である惑星へと向かった。2093年惑星に到着した彼らは、人類の文明や常識を覆す世界を目の当たりにする。
人類誕生の真実を知ろうと調査に没頭するが、思いもよらぬ事態が起きる。


ちなみに、今回我々は2Dで鑑賞。3Dで一番重要な主人公の言葉をつたないアフレコで聞くよりも、2D字幕で観た方が
集中できるので、大正解だった(←個人的な意見です)。以下ネタバレ


「人類はどこから来たのか?」というよりも「エ○○○○はどこから来たのか?」というつもりで観た方が、内容的には
納得するのではないかと思う。それでも、個人的には物凄く面白かった。
何が素晴らしいって、SF的ヴィジュアルセンスがとにかく凄い。
冒頭の宇宙旅行。道中、コールドスリープ状態のクルーを数年間にわたり管理しているアンドロイドの日常が描かれるが、
スタイリッシュな宇宙船内部のデザインとアンドロイドの端正な佇まいは、なんともいえずミステリアスで、ほんの僅かに
哀しみを抱かせる。宇宙服のデザインやプロメテウス号の造詣もとにかくかっちょいい。
惑星で発見した宇宙船らしきもののコックピットや、シュミレーション画面、ホログラムの映像等、決して珍しい設定では
ないのかもしれないが、こんなものを実写で観ることが出来るのは、スゴいことだと思った。
冒頭の印象のまま「2001年宇宙の旅」のような壮大な作品になるのかと思いきや、結果的に物凄く贅沢なゲテモノ映画となっている
ところが、涙が出るほど嬉しかった。これはこれで正しい金のかけ方だと私は思う。
主人公のショウは、リ○○○を髣髴とさせる活躍で、異常な体験を次々と乗り越えていく彼女のタフネスぶりは、誰よりも漢だった。
ノオミ・ラパスの演技が素晴らしく、圧倒的な求心力をもったキャラクターになったと思う。
一番謎だったのは、ミッション責任者のヴィッカース。彼女の正体は一体なんだったのか。
演じるシャーリーズ・セロンの容姿が人間離れしていて、あえて曖昧な演技をしているので、アンドロイドなのか、人間なのか、
人間なら誰の子供なのか。人工的に作られた人間なのか。最後まで謎が残った。
面白かったのは、人間本来の暴力性の理由について、物語の中でふわっと理由づけしてきたこと。あれはちょっと複雑な心境だった。
とにかく、巨匠の力技を目の当たりにした一作。本作では不老不死に憑りつかれた哀れな人間を登場させていたが、先日、
弟のトニー・スコット監督が自殺したことを思うと、なんともいえない感情が湧いてくる。
この年で、あれだけのヴィジュアルやバランス感覚を維持できるのは、並大抵のことではないと思う。
続編が作られたら、絶対に観に行くぞ!