三連休

三連休最終日。結局この日も出かけず、家でビデオ等を見て過ごす。夕方から散歩に出かけたが、あまりの蒸し暑さに辟易とした。
曇って日差しはないのにサウナにいるような蒸し暑さで、歩くだけでも体力を奪われる感じ。家帰ったら、速攻冷房入れてしまった。
夕飯は家のみする。ということで今日のつまみ

  • 豆腐ハンバーグ(昆布・人参・もやし)
  • キュウリの浅漬け
  • 鯵のタタキ
  • コロッケ
  • その他  オットは「麦とホップ」「スタイルフリー」、私は白ワインできめる


★「IS(アイエス)〜男でも女でもない性〜」初回鑑賞。<あらすじ>星野春(福田沙紀)は、身体的な性別が曖昧なインターセクシャル(IS)として生まれた。両親は悩んだ末に
戸籍を女として届け出るが、春は成長と共に男の志向を強くし中学までは普通の男として生活を送る。15歳になった春は、
パティシエになるという夢を叶える為、白咲高校の食物調理科への進学を希望するが、高校側から女子生徒として通学するよう
求められてしまう。本当の自分を隠し女子高生として白咲高校へ入学した春は、謎めいた雰囲気を持つ同級生の相原美和子
剛力彩芽)と出会う。


原作は未読。SFとかで両性具有ってあったなあ。等と割と軽い気持ちで見たのだけど、結構ショッキングだった。
ISが生まれる確率は、4000人に1人とか2000人に1人とも言われていて、思ったよりも多いということに、まず驚いた。
春がISであることにショックを受けた両親は同じISの子を持つ親に話を聞いてみたいと望むが、子供にとってこれほど
デリケートな問題を他人と共有する親などまずいない。大抵は親が早急にどちらかの性別を選び、外見を合わせるための手術をする。
そのまま、ISであることを本人にも話さずにいる場合もあるらしい。ISのネットワークどころか、存在自体が隠されている。
ISをファンタジー程度でしか理解していなかった自分が恥ずかしいが、その理由もわかった気がした。


春の場合は、外見的には両方の性器らしいものを有しており、子宮と卵巣はあるが精巣はない。女性に近いということで、
両親は女性として届け出る。ところが、その後、体内に精巣が見つかり、更にはその精巣が内臓に巻き付き、命に係わる
ということで、両親は精巣を取ることを決め手術する。男でもあり女でもあった春は、この時点で肉体的には女性に近くなる。
ところがどうしたことか、成長していく春が示す志向は男の子のもの。女の子の遊びには全く興味を示さない。
「心の性別は別の問題なのね・・・」と呟く母・陽子(南果歩)の言葉には、ちょっとした感動を覚えた。
元々、春の性別は春自身に決めさせようとしていた両親は、春の体と心の性別が別である事実をありのままに受け止め、
以降は男の子として春を育てていく。これが子供にとって正しいのかは、私にはよく分からない。
「肉体の性別に合わせて躾けてやらなければ、後々可哀想だろう」という祖父母の言葉も、春が背負うであろう苦悩を考えれば
一理あるとも思う。それでも、後々苦労すると分かっていながらも、春の心を優先した両親の決断に、何があっても一緒に
受け止めていくという覚悟を感じた。
幼稚園の春が「どうして僕は他の子と違うの?」という質問をした時にも、この両親は逃げずに真実を告げ、パニックに陥った春を
「あなたが大好きなの」と抱きしめる。こんな幼い子にちょっと酷ではないかと思ったが、春の親がこういう親で良かったと思う。
春のあり方が一番身近な家族にも認められないなら、誰が認めてくれるというのか。中学までのびのびと育つ春は、なかなかの
美少年ぶり?でちょっと眩しかった(笑)。


ところが、高校では、戸籍上女である春は女性としてしか入学を認めないと言い渡される。
アッと思ったのは、学ランを着た春を見て高校教諭が「春さんを一見して、女性として認識する方が自然だ」と言ったこと。
つまり、面識のない人間は、男性の格好をした春を見て不自然と感じるということ。
春の体は意思とは関係なく女性化が進んでいたのだ。そして入学式当日には、ついに初潮を迎える・・・。
心は男? 体は女? まるで読めないが、陽子の母(丘みつ子)が言った「男でも女でもないなんてかわいそう。男でもあり女でもある。
と思いたい」という一言に共感した。春の今後を占う言葉になるんじゃないかなと思う。(クーラン)