今日の戦利品

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)

テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)


や〜、冒頭から、日本の男根信仰的「とんまつり」と古代ローマ人のコラボという力技を
ぶっこんできていて、唖然とさせられた。
「なぜ読者をふるい落とすようなネタを・・・」と困惑する感想もあったと、途中のエッセイにも書いてある。
しかし、ヤマザキ氏にとっては「必ず描かねばならぬテーマ」として当初から念頭に置いていた
題材だったらしい。というのも、豊穣を司る男根崇拝が根付いていたという点でも、
古代ローマ人と日本人は似通った感性を持っている。と考えているからだ。
確かに、風呂での癒しに全身全霊を傾ける点で、古代ローマ人と日本人は似ているが、
その根本には昔のおおらかな信仰が影響しているのだろうか。
その後、欧米的価値観が根付いた結果、現代人の感覚では祭りも御神体もかなりシュールな光景に
見えてしまうのだが、それでも信仰としてしっかりこの国に残っている。
これって、民族としてのDNA的な部分が、かろうじて守られているということでもあるのかも。
もはや「風呂」からも逸脱してしまっているエピソードだけど面白かった。
エッセイはVol7「私が知るところの一番の入浴マナー違反」がおもろかった。夜中に吹いた!
(クーラン)