休日

この日は「ローラーガールズ・ダイアリー」(監督:ドリュー・バリモア
出演:エレン・ペイジマーシャ・ゲイ・ハーデンジュリエット・ルイス)を観に、有楽町に出かける。
映画は傑作だった。今年観た映画と比べても図抜けて出来が良い。
キャスティング・脚本・演出・カメラ・音楽・セット全てが完璧。
まだ観ていない方がいたら是非ともご覧頂きたい。
ドリュー・バリモアは監督としても才能がある人物だということがよく分かった。


映画終了後「浪花ひとくち餃子 餃々」で軽く呑んだ。
ということで今日のつまみ

自家製きゅうりのピリ辛漬け&塩ダレキャベツ

チャオチャオ餃子&しそ風味餃子
オットは生ビール、私はウーロンハイできめる
ここの餃子はスナック感覚で食べられる。これはビールに合うよな〜。


今週の「ゲゲゲの女房」は、水木先生的には精神的に一番しんどい時期だったのではないかと思う。
満を持して世に送り込んだ「悪魔くん」は無残なまでの惨敗。
良い作品を描いても売れなければ何の意味もない。
一番キツイのは、編集の戌井(梶原善)も傑作だと太鼓判を押し、茂(向井理)も精魂込めて
描いた作品が世の中に見向きもされなかったことだ。
これが富田書房のように商業主義を押しつけられて嫌々描いた作品なら、まだ救われる。
しかし、好きなように自由に描いた結果がコレというのは、本当にしんどいことだと思う。
それだけではない。本を発行した戌井の出版社経営も更に圧迫することとなる。
布美枝さん(松下奈緒)が風邪で寝込んでも鼻紙を買う金すらない。
「漫画やめて、映画の看板描きにでもなるか」とついに弱音を口にする水木先生は辛そうだった。
貧乏ならまだ耐えられる。創作に携わる人間にとって一番怖いことは「自分の限界が見えてしまう」
ことだと思う。
才能と努力はセットだけど、創作は努力だけでは立ち行かないというのも真実だ。
四十を過ぎても芽が出ないという現実。真っ黒なバナナを食べて飢えを凌ぐ日々。
その後の活躍が分かっているから見ていられるけど、これはかなり追い込まれると思う。
そんな中でも、夫に「漫画を描いてください」と言える布美枝さんはすごい人だと思う。
安定した職業に就くと言われても、夫が漫画であり続けることを一瞬でも迷わなかった。
それは戌井の奥さんも同じなんだよね。戌井家も村井家と同じくらい苦しい生活だ。
でもこの奥さんは旦那にガミガミ言っても、「こんな会社止めちまえ!」とは絶対に言わない。
漫画に関わらない旦那なんて考えられないのだ。この奥さん達は死ぬまで貧乏だと覚悟を決めている。
漫画が特別好きというわけでもないのによくここまで頑張れるよなと思う。
今なら即離婚だろう。当時の女性は皆これほどまでに芯が強かったのかなあ。(クーラン)