結局のところ…
小遣いをためて始めて買ったレコードはイエロー・マジック・オーケストラの
「Solid State Survivor」だった。
1970年代後半、スター・ウォーズ公開の余波で世はまさにSFブーム。
エドモンド・ハミルトンの「スターウルフ」は円谷プロによってTVドラマ化され
(ナント、バッカスIII世号のコックピットには宍戸錠の勇姿が…)、
雑誌「スターログ」が創刊、更には「ルパン三世」劇場用映画第1作もクローンを
材にとったSFだった。
もっとSFを…。当時の私は、常に新しいセンス・オブ・ワンダーを求めていた。
富士カセットのCFで見たYMOはまさにSFだった。
聴いたことのないサウンド、見た事もないファッション、東京タワーに土星の輪がかかってる。
ものの本によると、この聴いたことのないサウンドはシンセサイザーというメカニックによって
奏でられているらしい。しかし、当時の私は、シンセというものの実体がわからない…
フォービン博士の“THE FORBIN PROJECT”における「COLOSSUS」の如きマシン?とか
勝手に連想して、もうシンセサイザー=SFって発想だった。
もっとSFを…。そのサウンドを探求すべく、小遣いをためて始めてレコードを買った。
イエロー・マジック・オーケストラの「Solid State Survivor」を。
その後、私のなかのSFブームは終息したが、相変わらずクラフトワークとかミッジ・ユーロの
ヴィサージとかテレックスとか聴いていて、金だしてレコード買って聴く音楽はテクノって
感じになっていた。
それから数十年…いっぱしにジャズやソウルを聴いてたんですが、ダフト・パンクが出てきた時は
「やられた!」と思ってしまった。(この70年代後半から80年代テクノの感じ!)
さらにカイリー・ミノーグが"Can't Get You Out Of My Head"を発表するに至り、
あぁ、やっぱコレなのかな、と疼いていた訳です。(恥ずかしながら)
カイリーへの想いを胸に秘め、ジャズやソウルのレコ漁りをしていたある日、参考にさせて
いただいているジャズ、ソウルのレビューサイトの方々に異変が起きたんです。
音盤に対して玄人はだしの皆さんが一様にとあるアイドルを大絶賛している。
何だコレ?「Perfume 」?
そして、聴いたんです。
…あぁやっぱりそうか。やっぱりコレなんだ…。
という訳で「SEVENTH HEAVEN」〜「マカロニ」とマキシのB面にはまり「GAME*1」も
毎日聴いてます。めでたしめでたし(○)