本当の未来はね･･･。

家の近所には逆方向に二つのスーパーがある。
一つは大手スーパー。もう一つは少し規模の小さなスーパー。
用途に合わせてそれぞれ通っているが、規模の小さなスーパーに行くといつも疑問に
思っていた事がある。
それは「店に流れるBGM」だ。
普通はその店のテーマソングや当たり障りのない曲
(よく「スーパーに流れそうな曲」と揶揄されるアレら)等を仰々しく流していると思う。
しかし、このスーパーにはそういった類は一切流れていない。
何が流れているかというと「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」のサントラだ。
「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」のサントラの時もある。
初めて聞いた時にはビックリした。確かにうるさいテーマソング等が流れるよりは
いいのかもしれない。
しかし、このBGMで購買意欲がそそられるかといえばビミョーだ(笑)。
なんというか、映画の勇壮なサントラとスーパーというちまちました日常が、
あまりにも噛みあわず、私は毎回笑ってしまうのだ。
「もののけ姫」のサントラが流れたら帰りたい気分になっちゃうだろうなあ。

ところが、今日そのスーパーに流れるBGMを聞いて私は耳を疑った。
「幻魔大戦」だった。
「幻魔大戦」と聞いてどの程度の人がわかってくれるかしらんが、
ここで言っているのは1983年公開のアニメ映画のサントラだ。
音楽担当はキース・エマーソン。
イギリスのプログレ・バンド「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」でシンセ弾いてた人。
「幻魔大戦」のサントラも、もちろんプログレ色が濃厚だった。
つまり、サントラとはいえ、バリバリのプログレがスーパーにかかっているというわけで…。
プログレ。　　前衛的？で曲が異常に長い。
しかしテクがあるので集中して聞く事を要され、安易に聞き流すことも許されない。
(↑あくまでも私個人の意見です)
スーパーに流れるBGMとしてこれほど不似合いなジャンルが他にあるだろうか？
映画のサントラということで一括りにされたのだろうが、もう何を考えているのか分からない！
ていうか、そもそもこれは誰チョイスなの？

しかし、この映画を観た当時、このサントラ(プログレ)が流れるスーパーでキュウリを選ぶ
21世紀になるとは誰が予想したであろうか？ やれやれ。 (クーラン)

幻魔大戦 オリジナル・サウンドトラック